北京市の経済運営、24年は上向き基調を維持

 北京市経済技術開発区にあるSMC(中国)の工場で働く従業員。(北京=新華社記者/彭子洋)

 【新華社北京1月22日】中国北京市統計局が21日に発表した同市の2024年の域内総生産(GDP)は物価変動の影響を除いた実質で前年比5.2%増の4兆9843億1千万元(1元=約21円)だった。産業別では、1次産業が1.5%増の116億4千万元、2次産業が5.7%増の7226億8千万元、3次産業が5.1%増の4兆2499億9千万元となった。経済は回復・上向き基調を維持した。

 農林畜産漁業の総生産額は1.7%増の255億7千万元。農村のレジャー観光客数は3.5%増の延べ2286万5千人となった。

 固定資産投資(農家を除く)は5.1%増だった。うち設備購入投資は32.1%増、固定資産投資に占める割合が4.2ポイント上昇の20.6%となった。ハイテク産業向け投資は活発に推移し、ハイテク製造業が50.8%、ハイテクサービス業が30.0%それぞれ増加した。

 消費者物価は0.1%上昇した。うち消費財価格は0.7%下落し、サービス価格は0.9%上昇した。生産者物価は1.5%、仕入れ価格は0.9%それぞれ低下した。

 都市部調査失業率は4.1%で、前年より0.3ポイント改善した。1人当たり可処分所得は8万5415元で、名目で4.5%増、物価変動の影響を除いた実質で4.4%増となった。1人当たり消費支出は4.5%増の4万9748元、うち都市住民が4.6%増の5万3214元、農村住民が4.1%増の2万7349元だった。

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