上海歌舞団の舞劇「朱鷺」、札幌で公演 通算400回目

8日、札幌の舞台で舞劇「朱鷺」を演じる上海歌舞団のダンサー。(札幌=新華社配信)

 【新華社上海4月10日】中国現代舞劇の代表作の一つ、上海歌舞団による舞劇「朱鷺(トキ)」は現在、日本の30都市を巡るツアーの最中で、66日間で全55公演を予定している。歌舞団は2月16日に上海を出発、4月8日に北海道札幌市で初演から通算400回目に当たる公演を迎えた。

 舞劇「朱鷺」創作のヒントは、2010年の上海万博日本館で紹介されたトキ保護の物語にある。プロデューサーで芸術監督の陳飛華(ちん・ひか)さんは「一度は絶滅の危機に瀕したトキが再び復活するのを見たとき深く感動し、人と自然の調和のとれた共生の物語を舞劇で語ろうと決めた」と振り返る。

8日、舞台上でカーテンコールに応える舞劇「朱鷺」の総監督、佟睿睿(とう・えいえい)さん(前列中央)。(札幌=新華社配信)

 14年の創作の初期段階では、上海に国内トップクラスのクリエーティブチームが集結、「トキの里」と呼ばれる陝西省漢中市洋県と日本の佐渡トキ保護センターに何度も足を運び、間近でトキを観察しその生息環境を理解した。

 国内で大反響を呼んだ舞劇「朱鷺」は、過去10年の間に4度日本公演を行い、41都市を巡った。今回のツアー終了時には、日本での上演回数は累計135回に達する。

 第400回公演の後も舞劇「朱鷺」は引き続き日本国内で公演を行い、大阪・関西万博とも連携して中国の魅力を世界に示し、人と自然の調和のとれた共生の美しいビジョンを伝えていく。(記者/許暁青)

8日、札幌で第400回公演の成功を祝う舞劇「朱鷺」のダンサーと関係者。(札幌=新華社配信)
8日、札幌の舞台で舞劇「朱鷺」を演じる上海歌舞団のダンサー。(札幌=新華社配信)
8日、札幌で第400回公演を行う日本巡演中の上海歌舞団の舞劇「朱鷺」。(札幌=新華社配信)

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