ギリシャ・ピレウス港運営のPPA、24年は売上高と利益が過去最高

 ギリシャ・ピレウス港のコンテナ3号ふ頭。(2022年2月19日撮影、アテネ=新華社配信)

 【新華社アテネ4月5日】中国海運大手の中国遠洋海運集団(コスコ・グループ)傘下で、ギリシャ・ピレウス港を運営する中遠海運比雷埃夫斯港口(ピレウス・ポート・オーソリティー、PPA)が3月31日に発表した2024年決算は、売上高が前年比5.0%増の2億3100万ユーロ(1ユーロ=約161円)、税引き前利益が17.4%増の1億1300万ユーロ、税引き後利益が30.8%増の8740万ユーロで、いずれも過去最高を更新した。

 同社の主要事業はいずれも好調だった。クルーズ船事業は、寄港回数と受け入れ旅客数がともに最高を記録し、売上高は15.5%拡大した。自動車埠頭事業の売上高は28.2%増となった。コンテナ埠頭事業は紅海危機の影響を受けたにも関わらず、高い強靭(きょうじん)性を示し、沿岸海運事業の売上高は6.5%増加した。

 PPAの蘇旭東(そ・きょくとう)総裁は、同社が引き続き港湾の長期的な発展に尽力し、ギリシャ経済の成長を促す意向だとした。

 コスコ・グループは2016年、ピレウス港湾公社の株式の過半数を取得して筆頭株式となり、21年には持ち株比率を67%に引き上げた。ピレウス港は現在、地中海の重要な中継輸送ハブとなっている。

© 新華社