国務院新聞弁公室、「中国のフェンタニル類物質管理」白書を発表

 【新華社北京3月5日】中国国務院新聞(報道)弁公室は4日、「中国のフェンタニル類物質管理」白書を発表した。

 白書は次のように指摘した。中国はこの数年、フェンタニル類物質の管理を非常に重視し、フェンタニル類薬品を厳格に監督管理し、乱用を厳重に防ぎ、フェンタニル類物質と原料化学物質の密輸、製造、取引を厳しく取り締まり、大きな成果を上げている。中国は国際麻薬禁止協力を強化し、対話交流、合同捜査、経験共有を実務的に行い、平等と相互信頼、協力とウィンウィンの協力関係の確立を促進し、米国を含む関係国とフェンタニル類物質・原料化学物質問題への対応で深く協力し、顕著な成果を収めてきた。

 白書は次のように説明した。中国はフェンタニル類薬物を「麻薬リスト」に含め、生産と販売、使用、輸出に対して厳しい管理を実施している。フェンタニル類薬物のデジタル追跡システムの構築を積極的に推進し、電子タグ、モノのインターネット(IoT)、人工知能(AI)などの新技術、手段を総合的に活用し、フェンタニル類薬物の生産、販売、輸送、使用、輸出入の全プロセスで動的な監視とクローズドループ管理を実施し、フェンタニル類薬物の流失を一層効果的に防いでいる。また、フェンタニル関連物質がもたらす新たな課題に積極的に対応し、規制対象リストの拡大、日常的監督の強化、捜査の強化、管理方法の刷新などの措置を総合的に講じ、フェンタニル類物質の乱用を最大限防止し、違法・犯罪行為を最大限取り締まっている。

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