
【新華社リオデジャネイロ3月13日】ブラジル資源大手バーレの渉外部門を統括するルシアナ・ブルム氏はこのほど、新華社の書面インタビューに応じ、バーレは半世紀以上に及ぶ協力パートナーとして、長期的に中国経済成長の先行きと中国市場発展のチャンスを楽観視しており、中国と共にグリーン(環境配慮型)・低炭素の発展を実現することを期待していると表明した。
同氏は、中国が世界2位の経済大国として、一貫して世界経済成長の重要なエンジンになっており、昨年は国内総生産(GDP)成長率が5%で、所期目標が順調に達成され、経済総量も初めて130兆元(1元=約20円)を超えたと指摘。国際環境が日増しに複雑化する中で、この成果は特に称賛に値するものであり、中国経済の高いレジリエンス(粘り強さ)と世界経済への大きな貢献を示しているとの見方を示した。
また、中国は国連が定める国際標準産業分類(ISIC)の工業部門の全業種を網羅する世界唯一の国で、昨年の工業増加値(付加価値額)が40兆5千億元、製造業全体の規模が15年連続で世界一の座を維持したと評価。将来も引き続き世界経済推進の重要な役割を果たすと信じていると述べた。
バーレは1973年に中国向け鉄鉱石輸出を開始した、中国と最も早くから経済貿易往来を行ってきたブラジル企業の一つ。同氏は、多国籍企業から見て中国市場には、安定したビジネス環境、膨大な消費者層、熟練した労働力資源、全面的で安定した産業チェーンとサプライチェーン(供給網)、持続的な革新と技術の進歩など多くの発展の優位性があると指摘。ハイレベルの対外開放を揺るぎなく推進し、投資環境の整備を続ける点はとりわけ重要であると付け加えた。
バーレは半世紀以上にわたって中国の信頼できるパートナー、原材料サプライヤーになっている。同氏は「われわれは引き続き、さまざまな良質な鉱産物と革新的な低炭素ソリューションの提供に取り組み、引き続き中国の質の高い発展を支援していく」と強調した。