植物工場で村民が「テクノロジー農家」に進化 中国新疆ウイグル自治区

 【新華社ウルムチ3月26日】中国新疆ウイグル自治区アクス地区庫車(クチャ)市玉奇吾斯塘郷にあるデジタル農業植物工場では、季節や天候に制限されることなく、年間を通じて「無農薬、無重金属、無ホルモン」の高品質野菜を生産することができる。

 植物工場では農家26人が技術チームの指導を受けながら、種まきや育苗、移植、定植、データの記録・分析などを学んでいる。地元農家は工場のおかげで、伝統的農家から「テクノロジー農家」への転換を遂げた。

 植物工場は浙江省寧波市の支援を受けて建設された。同市における非土耕栽培植物工場のテストケースとして、昨年10月に生産を開始。顧客のニーズに応じて、さまざまな種類の野菜やイチゴを生産でき、現在はイチゴが収穫のピークを迎えつつある。

 工場の運営によって、村の集団組織に毎年70万元(1元=約21円)の固定賃料と出資利益をもたらし、ここで働く農家も1人当たり年間4万元余りの増収を実現できる見込みとなっている。(記者/周生斌、張瑜、賀小童)

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