中国の研究開発費、24年は3.6兆元超

 四川省成都市にある西部(成都)科学城の天府永興実験室で、竹廃材の触媒熱分解と芳香族炭化水素生成物の方向制御実験を行うバイオマス・ゼロカーボン燃料研究チームの研究者。(2024年10月16日撮影、成都=新華社記者/劉坤)

 【新華社北京1月24日】中国国家統計局が23日に発表した2024年の中国の研究開発費総額は3兆6130億元(1元=約21円)で、前年比8.3%増と安定的に増加し、世界2位の座を守った。

 研究開発費の対国内総生産(GDP)比は2.68%で0.10ポイント上昇し、第13次5カ年規画(16~20年)以降の年平均上昇幅を上回り、着実な伸びを維持した。世界の主要国では12位につけ、欧州連合(EU)諸国の平均2.11%を上回り、経済協力開発機構(OECD)加盟国の平均2.73%に迫った。

 研究開発費のうち基礎研究費は2497億元で、伸び率は10.5%と全体を2.2ポイント上回った。研究開発費に占める割合は6.91%で0.14ポイント上昇した。

 国家統計局社会・科学技術・文化産業統計司の張啓竜(ちょう・けいりゅう)統計師は「中国の研究開発費は安定した伸びを続け、対GDP比と基礎研究費の割合も引き続き上昇し、科学技術強国の建設に向け強固な基盤を築いた」と語った。

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