
【新華社成都3月18日】中国ではここ2年、空輸の利便性向上と消費市場の伸びを受けて、チリ産サーモンの輸入量が急速に増加している。2千万人以上の人口を持つ四川省成都市は中国西部の中心都市の一つであり、中国に国際空港を2カ所持つ3都市の一つでもある。サンティアゴから成都への生鮮貨物専用直行便が就航した2023年5月以降、これまでに累計1万3千トンのチリ産サーモンが2万キロ以上を「飛んで」成都に到着し、そこから北京、上海、広州などの大都市へと運ばれている。
成都税関によると、24年に成都口岸(通関地)を経由して輸入されたサーモンは1万トンを超え、輸入量は前年比4倍以上に増加した。四川省の企業による輸入額は上海に次いで全国2位となった。

貿易会社の四川美沿遠洋国際貿易の劉秋(りゅう・しゅう)総経理は「以前はサーモンをチリやノルウェーから成都まで運ぶのに5〜6日かかっていたが、今では最速で2日間で届くようになった」と語る。同社ではここ2年、サーモン輸入量が年平均30%以上増加しており、四川省だけでなく、広大な中国西部市場の消費者にも浸透しつつある。劉氏は「西蔵自治区と新疆ウイグル自治区の顧客もいる。成都を経由し、チリとノルウェーのサーモンを最短3日間でラサの消費者の食卓に届けることができる」と説明した。
成都が「サーモンの集散地」となった背後には、通関効率の向上もある。成都税関は生鮮食品が口岸に到着後、より早く通関し、工場に搬入されて加工、販売できるようにするため、検査結果が出る前に貨物を引き取ることができ、合格通知を受け取った後は販売しても良いとする2段階の監督・管理制度と「24時間年中無休」の通関サービスを打ち出した。
成都双流国際空港から車でわずか十数分のところに、東方航空コールドチェーン物流が運営する生鮮食品加工・物流センター「西部生鮮港」のスマート加工工場がある。通関を終えたばかりのサーモンが運び込まれ、そこで洗浄、切断、ガス置換包装など一連の工程を終えてから各大型小売市場に運ばれる。西部生鮮港の担当者、張棟棟(ちょう・とうとう)氏は「成都を中継地とし、将来的にはより多くの南米産の生鮮食品を中国の各大都市に迅速に振り分ける」との方針を示した。(記者/李倩薇)