サウジ石油大手、ディープシーク導入の効果たたえる

ディープシークのスマートフォンアプリに質問を入力するユーザー。(2月17日撮影、北京=新華社記者/黄宗治)

 【新華社ロンドン3月16日】サウジアラビアの国営石油大手サウジアラムコはこのほど、英紙「フィナンシャル・タイムズ」に発表したコラムで、中国の人工知能(AI)企業、杭州深度求索人工知能基礎技術研究(DeepSeek、ディープシーク)の技術が同社に「大きな変化」をもたらし、運営効率の向上に一役買っていると明らかにした。

 同社は旗艦データセンターにディープシークの技術を導入した。アミン・ナセル最高経営責任者(CEO)は、ディープシークが開発したアルゴリズムとソフトウエアは「間違いなく非常に面白い技術イノベーションだ」と評価し、同社の効率向上を助けていると説明した。

 ディープシークは1月にオープンソース生成AIモデル「R1」を公開した。同氏は「この会社の技術は、既存のコンピューティングシステムをどう活用し、その価値をどう最大化するかという面で確実に大きな変化をもたらしている」と指摘。サウジアラムコはAI分野に大きく投資し、「あらゆるハイテク大手」と提携していると明かした。

 サウジアラビアおよび湾岸諸国はAIインフラの建設を推進するため、テック企業との協力を積極的に推し進めている。

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