中国のGDP当たりCO2排出量、24年3.4%減

景山から北側に延びる北京中軸線の景観。北京中軸線は2024年7月に「北京中軸線-中国の首都の理想的秩序を示す建築物群」としてユネスコの世界遺産に登録された。(2024年8月12日撮影、北京=新華社記者/李鑫)

 【新華社北京3月2日】中国の2024年の国内総生産(GDP)当たり二酸化炭素(CO2)排出量(速報値)は前年比で3.4%減少した。国家統計局がこのほど発表した2024年国民経済・社会発展統計公報で明らかになった。

 同公報によると、24年の水力、原子力、風力、太陽光などのクリーンエネルギーによる発電量は3兆7126億キロワット時で16.4%増えた。エネルギー多消費重点企業の単位生産当たりの総合エネルギー消費はカーバイドが0.8%減、合成アンモニアが1.2%減、鉄鋼が0.1%減、電解アルミが0.2%減となった。石炭火力発電の発電量当たりの石炭消費は0.2%減った。

 原料用エネルギーと非化石エネルギーの消費量を除いたGDP当たりのエネルギー消費は3.8%減少した。全国炭素排出権取引市場の炭素排出枠(CEA)取引量は1億8900万トン、成約額は181億1千万元(1元=約21円)だった。

© 新華社