
【新華社北京2月16日】中国国家外貨管理局が14日に発表した2024年の国際収支(速報値)によると、中国の国際収支は昨年も基本的なバランスを維持した。経常収支は4220億ドル(1ドル=約152円)の黒字となり、国内総生産(GDP)比は2.2%と合理的かつ均衡の取れた水準を保った。
モノの貿易は7679億ドルの黒字で、黒字額は前年から29%増えた。輸出は7%増の3兆4091億ドル、輸入は2%増の2兆6412億ドルだった。
同局の李斌(り・ひん)副局長・報道官は、モノの貿易は黒字額が過去最大だったと指摘。24年は輸出入品の構造改善が続き、貿易が質の高い発展を遂げてモノの貿易の黒字が拡大し、経常収支の黒字拡大を後押ししたと説明した。
サービス貿易は2288億ドルの赤字で、赤字幅は10%拡大。訪中観光客と中国人の海外旅行が大幅に増え、観光収支は収入が61%増、支出が27%増となった。
李氏は、中国では質の高い発展が持続的に進み、科学技術イノベーションと産業イノベーションが融合的に発展しているとし、より積極有為なマクロ政策を進める中で経済の回復・上向き基調がより強固となり、国際収支も基本的なバランスを維持していくとの見方を示した。