中国百度の生成AI「文心一言」、4月から全面無料化へ

 「百度世界大会2023」の展示エリアで生成AI「文心一言(アーニーボット)」を試す来場者。(2023年10月17日撮影、北京=新華社記者/張漫子)

 【新華社上海2月17日】中国のインターネット検索大手、百度(バイドゥ)はこのほど、公式サイトで独自開発した生成AI(人工知能)サービス「文心一言(アーニーボット)」を4月1日から無料化し、全てのパソコンとアプリのユーザーがサービスを体験できると明らかにした。

 公になったデータによると、2024年11月末時点の「文心一言」ユーザー数は4億3千万人、一日当たりの利用回数は15億回超と、23年の30倍以上に増加した。

 バイドゥの創業者、李彦宏(り・げんこう)氏は「私たちが大規模言語モデル(LLM)について話す時、増加したコストは基本的に下がり、12カ月以内に90%以上削減できる」と述べた。

 業界関係者は、飛躍的な技術の進歩によるトレーニング(学習)と実行(推論)のコストの低下が、無料公開を可能とした根本的な理由だとの認識を示した。

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