
【新華社ミュンヘン3月14日】ドイツ自動車大手BMWグループの生産部門取締役、ミラン・ネデリコビッチ氏はこのほど、新華社のインタビューに応じ、中国工場発のイノベーションは現地の発展を促すだけでなく、グローバルネットワークを通じてBMW全体の技術水準と生産効率を向上させると説明した。
「BMWの各工場は世界統一基準に沿って生産を行っており、生産のグローバルネットワークは協調性が高く、各工場が互いに支え合っている。当社は中国での研究開発投資に力を入れることで市場のニーズに応えており、中国のイノベーションの成果は現地市場にサービスを提供するだけでなく、世界にも広がり、全体的な技術の進歩を促している」と語った。
ネデリコビッチ氏によると、中国市場はBMWのグローバル戦略の中で重要な地位を占める。BMWは中国で20年を超える投資の歴史があり、完成車工場を3カ所構える。生産量の90%以上が中国本土向けとなっており、強力な生産ネットワークを構築している。

同氏は「BMWは中国市場のニーズに合わせて製品戦略を調整し、中国本土のパートナーと緊密な協力を保ち、効率的な供給ネットワークを確立している」と語り、引き続き中国での布石を進め、生産・研究開発・イノベーションのグローバルな協調を強化する方針を示した。
BMWの2024年の中国販売台数は71万5159台、生産台数は69万5579台に上り、中国工場の販売台数は生産台数とほぼ一致している。
同社は中国にドイツ以外で最大となる研究開発センターも設立しているほか、北京、上海、瀋陽(遼寧省)、南京(江蘇省)の4都市に自動車の研究開発やデジタルサービス、ソフトウエアシステム、自動運転などの重要技術分野をカバーするイノベーション拠点を構えている。