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【新華社上海1月27日】中国上海市統計局がこのほど発表した同市の2024年の域内総生産(GDP)は前年比5.0%増の5兆3926億7100万元(1元=約21円)となった。産業別の増加値(付加価値額)は、1次産業が0.9%減の99億7千万元、2次産業が2.4%増の1兆1637億5700万元、3次産業が5.7%増の4兆2189億4400万元だった。
工業企業の増加値は2.2%増え、伸び率は1~9月を0.9ポイント上回った。業種別では、鉄道・船舶・航空・宇宙・その他輸送設備製造業が13.1%、医薬品製造業が7.6%、専用設備製造業が5.8%、コンピューター・通信・その他電子機器製造業が4.8%それぞれ増加した。
三大先導産業の生産額は、集積回路(IC)が20.8%増、人工知能(AI)が7.1%増、バイオ医薬品が3.3%増となった。工業の戦略的新興産業のうち、次世代情報技術は7.1%増、先端設備が5.1%増だった。
3次産業の増加値は5.7%増加した。うち交通運輸・倉庫・郵便業は19.2%増の2003億200万元、情報通信・ソフトウエア・情報技術サービス業は12.9%増の6062億3300万元、金融業は7.9%増の8072億7300万元、リース・ビジネスサービス業は6.4%増の4626億2700万元となった。
固定資産投資は4.8%増加した。分野別では、不動産開発が2.8%増、都市インフラが2.3%増、工業が11.1%増だった。
社会消費財小売総額は3.1%減の1兆7940億1900万元、うち卸売・小売業が2.9%減となった。分野別にみると、限度額(主要事業の年間売上高500万元)以上小売業者の売上高は、スポーツ・娯楽用品が31.3%増、家具が28.3%増、通信機器が21.6%増、食糧(穀類・豆類・芋類)・食用油・食品が10.0%増、アパレル・靴類・帽子、ニット・織物が1.5%減だった。商品のオンライン小売売上高は2.2%増えた。
金融市場の取引高は8.2%増の3650億3千万元、うち銀行間市場が3.7%増、上海証券取引所の有価証券が13.1%増、上海先物取引所が25.0%増だった。12月末時点の中国・外資金融機関の人民元・外貨建て預金残高は7.7%増の22兆100億元、貸出残高は9.8%増の12兆2700億元。一般公共予算(一般会計に相当)収入は0.7%増の8374億1700万元、支出は2.5%増の9874億8400万元となった。
消費者物価指数(CPI)は24年が前年と横ばいで、12月が前年同月比で0.1%上昇した。通年の食品とエネルギーを除くコアCPIは0.2%上昇した。24年の生産者物価指数(PPI)は1.6%、仕入れ価格指数は0.3%それぞれ低下し、12月は2.7%、1.4%それぞれ下落した。
住民1人当たり可処分所得は4.2%増の8万8366元、うち都市部が4.0%増、農村部が6.2%増となった。都市部調査失業率の年間平均値は4.2%だった。