課長処分…頭たたいて部下指導、市役所の一室で 以前も同じ部下、何度もたたかれる 管理監督の部長も注意

さいたま市役所=さいたま市浦和区常盤

 埼玉県さいたま市は30日、部下職員に対するパワーハラスメントを行ったとして、経済局の男性課長(54)を地方公務員法に基づく、戒告の懲戒処分にしたと発表した。管理監督者の同局の男性部長(57)を訓告の文書注意とした。市は「市民の信用を失墜する行為があり、おわび申し上げます」としている。パワハラの懲戒処分は、市消防局の2009年以来という。

 市人事課によると、男性課長は昨年8月10日、市役所執務室内で、部下の30代男性職員に対して、決裁文書の内容や業務上の対応の報告について指導した際、頭部を右平手でたたく行為に及んだ結果、職員に精神的、身体的苦痛を与えるなどパワハラを行ったとしている。同じ職員に過去1年で1~2回、同様のたたく行為を認定した。

 このほかに30日付で、交通人身事故を起こしたとして、子ども未来局の男性所長補佐(49)を減給10分の1、1カ月、西区役所の男性参事(59)と保健福祉局の女性看護師長(50)を戒告の懲戒処分にした。

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