「恋人」はピリッと刺激的…中華街での「感動」伝える 28歳男性が営む北本の専門店「恋人は麻婆豆腐」

「恋人は麻婆豆腐埼玉北本本店」を営む沼倉昴さん

 埼玉県北本市でマーボー豆腐専門店を運営する沼倉昴(すばる)さん(28)。「いらっしゃいませ!」の言葉を初めて口にしたのは2021年11月1日。

 大学卒業後、横浜市の会社で公認会計士として2年間、都内の別の会社で経理の仕事に3年間勤務した。店の名は「恋人は麻婆豆腐埼玉北本本店」。中華街に近い職場に勤めていた頃、”恋人”に出合ったことが原点だ。これまで飲食店の経験はなかったが「おいしいと感じたあの感動体験を伝えたい」と思い独学で試作を繰り返した。

 麻婆豆腐単品は830円(税込み)、ご飯とのセットは930円(同)。ほかに、杏仁豆腐などのセットもある。縁もゆかりもなかった埼玉だが「中華街まで行かなくても気軽に食べてほしい」と思い選んだ地。個人店を応援しようという人が多く、今では顔見知りの客も増えてきた。「これからも多くの人に四川麻婆豆腐のおいしさを伝えたい」。

© 株式会社埼玉新聞社