大きく育て「藍」と「愛」 深谷常盤小4年生が「青天を衝け」ロケ地の藍栽培 近隣の高校などに種プレゼント

藍の種を高校生に手渡す児童=埼玉県深谷市、県立深谷商業高校

 2021年のNHK大河ドラマ「青天を衝け」のロケ地で栽培した藍の種を育てている埼玉県深谷市立常盤小学校(柴崎千穂校長、児童数677人)4年生101人が、学区内にある県立高校2校と幼稚園に孫の種をプレゼントした。

 同市は大河ドラマの主人公、渋沢栄一の出身地。そんな縁から同市は、群馬県安中市のロケ地で栽培した藍の種を譲ってもらい、ふるさと教育に取り組んいる。同校は深谷に藍と愛を広げるため種をプレゼントした。

 同校で毎年学習しているのは4年生。花壇に種をまき、収穫後に生葉染めやたたき染めなどをして学習に活用している。今年2月に種を取り出し、袋に詰めた。種が入っている封筒には「大事に育ててください」とメッセージも添えられ、育て方の説明文も入っている。

 深谷商業高校を訪れたクラスの代表児童は「大きく元気に育てました。商業高校の皆さんの所でも元気に育つと思います」と高校生のお兄さん、お姉さんにあいさつしていた。

 4年生の岩田杏志朗さんは「栄一翁の頑張りを知ってほしい」、工藤咲希さんも「藍の種を日本や世界にも広げてほしい」と話していた。

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