30日午前0時15分ごろ、埼玉県本庄市緑3丁目のビリヤード場内で、男が60代の女性店主の首などを刃物のようなもので切り付け、現金を奪って逃走した。女性店主は首や顔などにけがを負い、病院に搬送されたが命に別条はないという。本庄署で強盗殺人未遂事件として捜査している。
男は普通体形で身長約170センチ。上下黒色の服に黒色のキャップ帽を着用。白色マスクを付け、片言の日本語で話していたという。
■「こんな田舎で」 近所の住民困惑
現場は閑静な住宅街の一角。近所の住人たちは「こんな田舎で事件が起こるなんて信じられない」と口をそろえた。被害に遭ったビリヤード場は、週末は深夜まで営業をしており、けがを負った女性店主も人から恨まれるような人柄ではないという。
犯人が捕まっていないので当分の間、夜の散歩を控えるという70代女性は「人ごとではない。犯人が近くにいると思うと、震えてしまう。いつもよりも戸締まりを厳重にします」と話していた。別の70代女性も「けがをした女性は恐怖で立ち直れないのではないか。気の毒で仕方がない」と心配する。
朝の散歩中に今回の事件を知った80代女性も「年を取っているので怖い思いはしたくない。田舎でもこういう事件が起こることを肝に銘じたい」と話していた。
近くでガソリンスタンドを営む50代男性は「犯人が早く捕まってほしい」と早期解決を願っていた。