4校を1校に統合、埼玉・小鹿野で町立小学校 保護者と今後を模索 町議会可決で町内小中校は各1校に

小鹿野の小学4校、25年度から統合 町が議会提案へ

 埼玉県小鹿野町は1日、教育環境の整備・充実を目的に、2025年4月1日に小鹿野、三田川、長若、両神の町立小学4校を1校に統合し、「小鹿野小学校」とする方針を発表した。6日開会の12月定例町議会で、学校設置条例の一部改正案を提案する。可決されれば同年以降、町内の小中学校は各1校になる。

 町教委によると、5月時点の同4校の児童数は計406人で、全校が小規模校となっている。同町の児童数は、旧両神村と合併した05年度の769人をピークに年々減少を続け、26年度には約270人になることが予測されている。現在、三田川小と長若小は複式学級を導入しており、来年度は両神小も取り入れる予定。

 複式学級の増加により、児童の学校生活や学習指導、学校運営などさまざまな課題が生じることから、町教委は今年6月に、各小学校の保護者を対象に説明会やアンケート調査を実施し、今後の対応法を模索してきた。

 三田川、長若、両神小の児童は25年4月から、スクールバスなどを活用して小鹿野町小鹿野の小鹿野小に通学。同校の児童数は、各学年2学級ずつの計約300人になる見込み。

© 株式会社埼玉新聞社