<新型コロナ>21クラスター拡大…埼玉5940人感染12人死亡 医療機関のクラスター発生が続く

埼玉県庁=さいたま市浦和区高砂

 埼玉県などは16日、新型コロナウイルスの感染者を新たに5940人確認したと発表した。感染者数が1万人を下回ったのは8月13日以来4日連続。新規感染者の1週間平均は9500.0人。男女12人の死亡が確認された。感染者の内訳は県発表が3239人、さいたま市1607人、川口市が522人、川越市365人、越谷市207人。

 これまでに確認された感染者は93万1097人(チャーター便帰国含む)、死者は1839人(16日午後7時現在)。

 15日夜時点の重症者は38人、感染者の入院は1640人、ホテル療養886人、自宅療養6万9270人。退院・療養終了は84万4164人。

 県管轄で詳細が判明した感染者は未就学児~100歳以上の男女3239人。みなし陽性者は123人。クラスター(感染者集団)関連では、これまでに感染が確認されていた医療機関などの計21件で1~9人が感染した。加えて新たに高齢者施設1件で8人が感染した。会食で感染が疑われるのは10~60代の男女16人。ワクチンを4回接種していた20代~100歳以上の男女136人、3回接種していた10~90代の男女1288人、2回接種していた10歳未満~90代の男女580人が感染した。

 さいたま市によると、80~90代の男女5人が死亡した。感染が判明したのは、10歳未満~90代の男女1607人。このうち13人が中等症となっている。同市見沼区の介護老人保健施設で新たにクラスターが発生し、職員10人と入所者35人、計45人の感染が判明した。さいたま市は死者のうち、80代男性が入院調整中だったと明らかにした。陽性と判定された7月27日は軽症で、8月7日に血中酸素濃度が低下して入院先の調整を始めたが、10日に死亡した。市は基礎疾患の有無など詳細を明らかにしていない。医師の診察は受けていたという。

 川口市によると、新規感染は10歳未満~90代の男女522人。6日に80代男性が死亡した。

 川越市は16日、未就学児を含む10歳未満~80代の男女計365人が感染したと発表した。そのうち10人は、みなし陽性者。

 越谷市によると、感染が判明したのは10歳未満~90代の男女207人。みなし陽性者は12人だった。

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