「傷少ない手術に」ロボット手術500症例を達成 医師の技術も向上 2017年導入の行田総合病院

ロボット手術が500症例を達成した行田総合病院の林暁副院長(右から3人目)ら(行田総合病院提供)

 埼玉県行田市持田の行田総合病院が手術支援ロボット「ダヴィンチ」による手術が500症例を達成した。林暁副院長は「ダヴィンチの認知度は確実に上がってきている」と語った。

 ロボット手術は腹部に数カ所開けた穴からアームとカメラを挿入し、医師が患部の立体映像を見ながら遠隔操作を行う手術法。人間が行うよりも精密な手術が可能で、従来の手術より出血量が少なく、患者の負担も軽減できる。同病院では2017年5月から導入され、20年に300症例を達成し、その後も順調に症例を増やしていった。

 久田将之外科部長は「胃がんや大腸がんでもロボット手術が増えていて、傷が少ない手術にこだわっていきたい」と語った。高島博泌尿器科部長は「症例を多くこなすことで、医師の技術レベルも高くなってきている。今後は県北地域のロボット手術を集約化していければ」と話した。

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