<お持ち帰りグルメ>どこにもない卵サンド 「食べて幸せな気持ちに」さいたま・TAMASAN PARK

「太陽のたまごサンド」や「王様の熟肉カレーたまごサンド」

 「TAMASAN PARK」(さいたま市大宮区)は今年3月、「太陽のたまごサンド」の専門店として、大宮区役所近くの氷川参道沿いにオープンした。厚さ3~4センチのオムレツをデニッシュパンで包み、「どこにもない、インパクトのある卵サンド」が完成したという。

 同店を経営する西川いっぺいさん(49)は、2019年秋に南区でカフェを始めた。普通の卵サンドやロケ弁当などを手がけていたが、新型コロナウイルスの感染拡大で売り上げが激減。新事業を展開しようと、「埼玉の新名物を作れたら面白い」と企画した。カフェを休業して、緊急事態宣言中の20年5月から約2カ月かけて商品開発に取り組んだ。

 オムレツには彩の国優良ブランド品の「彩たまご」を使用。パン生地は北海道産小麦3種類をブレンドしている。しっとり滑らかなオムレツ、ふわふわ食感のパンを目指して、試作を繰り返した。少し甘めで飽きの来ない味に仕上げ、1年以上にわたり、デパートなどで販売して好調だったため、専門店を立ち上げた。

 直径約20センチのホール、ハーフ、4分の1、ケーキカットの8分の1サイズがあり、「王様の熟肉カレーたまごサンド」「焦がしマヨネーズの濃厚コンポタたまごサンド」など計5種類を販売している。お土産でもらいたい、あげたいがコンセプト。西川さんは「素材の味をそのまま生かした。一つ一つ真心を込めて手作りしているので、食べて幸せな気持ちになってもらいたい」と話していた。

 【メモ】TAMASAN PARK さいたま市大宮区浅間町2の47の2(電話048.782.6161)。営業時間は午前10時~午後5時、6~9月は午後6時まで。月曜定休。太陽のたまごサンドは398~2700円(税込み)。卵の形をしたデニッシュ食パンを試作しており、近く販売する予定。

西川いっぺいさん(左)と店舗マネジャーの宮山千晴さん

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