『チャールズ国王即位記念』 グラバー園に植樹 長崎日英協会25周年事業

イングリッシュ・オークを植樹するデービッドソン総領事(右から2人目)ら=長崎市、グラバー園

 英国のチャールズ国王の即位を祝い、故エリザベス女王の70年にわたる功績をたたえようと、長崎日英協会(会長・三井一明長崎経済研究所社長)は22日、在大阪英国領事館のキャロリン・デービッドソン総領事を招き、長崎市南山手町のグラバー園で記念植樹した。同協会の25周年記念事業の一環。
 植樹したのはイングリッシュ・オーク(ナラの木)。大航海時代、英国艦隊の帆船の建材として使われた木で、日本と英国の友好が永く続くようにという願いが込められた。
 デービッドソン総領事らは、園内にあるスコットランド人貿易商のトーマス・グラバーの胸像横に植樹。三井会長は「イギリスとの関係をもっと広げていく一つの助けになれば」と期待を寄せた。
 デービッドソン総領事は同日、県庁と市役所を訪問。取材に対し「長崎とのつながりは長くて強い。英国人として友好的に感じている」と話し、5月に開かれる先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)について「不安定さが高まっている世界で、G7の役割は非常に大きい。さまざまな分野で、G7がどういう風に協力できるかも重要だ」と語った。

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