写真展やワークショップなど 長崎・旧魚の町団地 27日まで社会実験イベント開催

110号室には長崎水族館の懐かしい写真が並ぶ=長崎市、旧魚の町団地

 歴史的価値がある築74年のアパートの活用法を探る社会実験イベント「魚の町団地チャンレンジウィーク!」が長崎市の旧県営魚の町団地で開かれている。27日まで。
 県住宅課によると、団地は鉄筋コンクリート造り4階建て(24戸)。1948(昭和23)年に着工、49年に完成した。「48型」と呼ばれ、戦後の住宅不足を補うため同型が全国各地で建てられたが、現存するのはわずかという。
 現在は閉鎖中だが、市中心部という立地の良さを生かし、歴史的な価値が高い建築物を有効活用できないか検討。今回は9戸を使って地元の民間団体や法人などがワークショップや写真展などを開き、屋上も開放している。

活用法が検討されている築74年の旧魚の町団地

 110号室では長崎の情報を発信するSNS(交流サイト)グループ「まいにち長崎」がノスタルジックな昭和の団地を再現。長崎ペンギン水族館の元館長、楠田幸雄さんが長崎水族館(1998年閉館)時代に撮影した懐かしい写真なども展示中。322号室では地元の建材店などでつくる「ピースファクトリーとゆかいな仲間たち」がタイルを使ったコースター作りなど、日替わりでワークショップを開いている。
 開催時間は午前11時~午後5時(27日は同4時まで)。25、26日も多彩なイベントがある。一部有料。同課の担当者は「社会実験でどんな手応えがあるか検証したい」と話す。問い合わせは同課(電095.894.3104)。

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