「生きている化石」オウムガイの殻 海流に乗り漂着か 長崎県生物学会員・山本さん発見

山本さんが見つけたオウムガイの殻=五島市、八朔鼻海岸(本人提供)

 長崎県五島市木場町の公務員で県生物学会員の山本美枝さん(61)が、同市岐宿町の八朔(はっさく)鼻海岸でオウムガイの殻を見つけた。オウムガイは殻に入った軟体動物で南太平洋やオーストラリア近海に生息。「生きている化石」と呼ばれる。
 漂着物学会員でもある山本さんは2月23日に海岸を散策していた際、岩場に挟まっている殻(直径約12センチ)を発見。特徴的な火炎模様や大きさからオウムガイと判断した。県生物学会の資料によると、同市内では約30年前、福江島南部の富江や玉之浦の海岸で見つかった記録があるという。
 山本さんは「海流に乗って漂着したのではないか。欠けておらず、きれいな状態で見つけることができて良かった」と話した。


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