沖縄と壱岐 吹き抜ける風 「ボクネン展」一支国博物館で10日から

作品を制作する名嘉睦稔さん

 沖縄と壱岐。島を吹き抜ける「風」をメインコンセプトに、沖縄を代表する版画家・名嘉睦稔(ぼくねん)さんの特別企画展「ボクネン展~沖縄の風に吹かれて」が10日、壱岐市芦辺町の市立一支国博物館で開幕する。同館主催、長崎新聞社共催。
 名嘉さんは同展開催に向けて昨年10月、壱岐を訪れて新作の構想を練り、「島の歴史や風景に遠い昔からのドラマを感じた」と話していた。新作の壱岐オリジナル作品4点と沖縄を象徴する大自然や歴史、文化などをテーマにした計38点が会場を彩る。小さなサイズから壁一面に見上げる大作まであり、版画とは思えない躍動感と目の覚めるような鮮やかな色は、見る人を圧倒する。
 4月9日まで。観覧料は一般400円、高校生以下200円、未就学児ら無料。会期中、特設会場ではアートパネルやレプリカのほか、マグカップ、カレンダー、手ぬぐいなどオリジナルボクネングッズを販売する。


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