「眠らせるのはもったいない」 道の駅・彼杵の荘にストリートピアノ 県内2例目

道の駅「彼杵の庄」のストリートピアノ

 東彼東彼杵町彼杵宿郷の道の駅「彼杵の荘」に誰でも弾いていいストリートピアノがお目見え。長崎県内の道の駅では五島市の施設に続いて2例目。午前10時から午後5時まで利用できる。
 58年前から町立千綿小の音楽室で児童の歌声をつむいできたが、一昨年夏の校舎移転に伴い使われなくなった。「このまま眠らせるのはもったいない」。そんな地域住民の願いに背中を押され、1月下旬、再び活躍の場を与えられた。
 「懐かしい。このピアノなら安心して弾ける」。久しぶりに対面した同校卒業生の新水伽奈さん(17)=諫早商業高2年=がショパンを奏でると、人だかりができた。その反応に町担当者は「備品の有効活用が来館増につながれば」と期待を膨らませた。


© 株式会社長崎新聞社