長崎市立小中学校 いじめ認知478件 コロナ影響92件減 2021年度

 いじめや児童虐待、体罰防止に向けた長崎市の子どもを守る連絡協議会が1月31日、市内であり、市教委が市立小中学校のいじめ認知件数を報告した。2021年度は市立小348件(前年度比58件減)、市立中130件(同34件減)だった。
 学校教育課は減少理由について、新型コロナウイルスの影響で児童生徒が対面でやりとりする機会が減ったためとみている。本年度も2学期末までで、市立小250件(前年同期比47件減)、市立中86件(同28件減)と減少傾向にある。
 21年度のいじめの種類は、小中学校ともに「冷やかしやからかい、悪口、嫌なことを言われる」が最多。パソコンや携帯電話での誹謗(ひぼう)中傷、金品を隠されたり盗まれたりしたなどの報告もあったという。
 同課は、いじめ問題を学校における最重要課題とし「正確に早期に認知し、組織的な対応によって解消を目指す」としている。


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