国際理解・協力のための全国中学生作文コン 久保薗さん(長崎日大)が銀賞

国際理解・国際協力のための全国中学生作文コンテストで銀賞に輝いた久保薗さん=島原市有明町

 第62回「国際理解・国際協力のための全国中学生作文コンテスト」で、長崎日大中3年の久保薗桜月(さつき)さん(15)=雲仙市国見町=の作品が銀賞に輝いた。
 同コンテストは外務省、日本国際連合協会の主催。全国から3381点の応募があり、特賞4人、優秀賞3人、その他の賞(金賞、銀賞、佳作)11人の計18人が選ばれた。久保薗さんは県内で唯一の受賞。
 三つのテーマから一つを選ぶ同コンテストで、久保薗さんは「争いや差別のない世界にするために国連と私たちができること」を選択した。今夏、学校で被爆体験者の講話を聞き、分かったつもりだった戦争の悲惨さを痛感したという。被爆県に生まれた者として、平和や相互理解の大切さをつづった。
 ロシアのウクライナ侵攻で核兵器使用の危機が高まるなど緊迫化する国際情勢に触れ「戦争は人間が引き起こすが、平和も人の手でつくることができる」と主張。「多様な意見に寛容になろうとする意識付けが大切。まずは自分の身近なところから広げなければいけない」と訴えた。
 小学生のころから島原市の英会話スクールに通う久保薗さんは、高校卒業程度とされる英検2級に加え、特A級からE級まで6段階ある国連英検C級も持つ。「受賞はうれしい。将来は世界平和に貢献できる人材になりたい」と話した。


© 株式会社長崎新聞社