「長崎カステラ」品質守れ 県内74社分を採点 県菓子工業組合

カステラを試食し、採点する審査員=長崎市田中町、サンフリード

 県菓子工業組合(岩永徳二理事長)が商標登録している地域ブランド「長崎カステラ」の認定審査会が7日、長崎市内であり、同組合役員らが県内74社のカステラを一つ一つ吟味し、採点した。
 地域名と商品名を組み合わせた地域ブランドとしての「長崎カステラ」は、2006年に同組合が商標登録。定期的に認定審査会や講習会を開くことで、品質の維持に努めている。審査会は5年ごとに開き4回目。新型コロナウイルス感染拡大の影響で約1年開催がずれ込んだ。
 自治体担当者や料理研究家など外部審査員を含む約20人が、社名を伏せた状態で順番に試食。焼き目やざらめの出来、色彩や食感などの5項目で採点した。来年1月までに認定の可否を決める。
 岩永理事長は「カステラは長崎の宝。食べた人から『やっぱり長崎のカステラは違う』と思ってもらえるように品質を守っていきたい」と話した。


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