タイ旅行団に北部九州PR 佐世保でクルーズなど体験 長崎県観光連盟

九十九島クルーズの遊覧船に乗船するタイの視察団=佐世保市、九十九島パールシーリゾート

 10月に国の新型コロナウイルス水際対策が緩和されたのを受け、長崎県観光連盟などがインバウンド誘客促進を目的に招いたタイ旅行団が本県入り。30日は佐世保市鹿子前町の九十九島パールシーリゾートなどを視察した。
 同連盟が水際対策緩和後に展開しているマレーシア、韓国に続く視察団の招へい事業。佐賀県観光連盟と連携し、北部九州周遊旅行のPR、情報発信を目的に実施した。
 タイ旅行業協会やマスコミ関係者ら約50人が参加。同リゾートでは九十九島水族館(海きらら)を見学し、遊覧船で九十九島クルーズを楽しんだ。その後、クリスマスのイルミネーションに彩られたハウステンボスを訪れた。
 同協会のチャルァン・ワンアナーノン会長は「東京、京都、大阪などのゴールデンルートとは違う魅力があり、ゆっくりと観光できる。佐世保は風景が美しく、遊覧船もいい。いろんなところをうまく組み合わせて旅行商品にしたい」と感想。県観光連盟の藤澤英忠海外誘致部長は「従来の中国や韓国からの観光客に加え、東南アジアからの誘客を図っていきたい」と話した。
 一行は29日に本県入りし、長崎市の国指定史跡「出島和蘭商館跡」やグラバー園などを見学。この後、3日まで佐賀県の名所などを巡る。

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