長崎県移住者にキャッシュバック 東京のカーリース会社 初期費用抑え移住応援

 カーリース事業を全国展開するナイル(東京)は、長崎県への移住者を対象に、契約時に最大11万円をキャッシュバックするサービスを始めた。UIターン時の初期投資として大きい自動車購入負担を抑えられる点をアピールし、移住促進につなげる。
 リモートワークの浸透で地方移住に関心が高まる中、同社は移住支援に積極的な本県に着目。県募集の「ながさき移住応援隊」に参画した。キャッシュバックは、県の支援制度「ながさき移住倶楽部」に会員登録した移住希望者を対象とする。
 同社が2018年に開始したカーリースサービス「おトクにマイカー 定額カルモくん」は、税金や自動車損害賠償責任(自賠責)保険の保険料、メンテナンスなどの維持費が月額1万円台から利用可能。申込者数は10万人以上。
 同社は「車は地方移住の必需品。購入とは異なり頭金が不要なため、初期費用を抑えたい移住者のニーズに合致する。長崎県を皮切りに対象エリアを増やしていく」としている。
 県によると、ながさき移住倶楽部は会員登録・会費無料で、9月末時点で県外在住3804人が登録。ながさき移住応援隊は県内外63事業者が登録し、レンタカーや宿泊、引っ越しの割り引きなど各種サービスを同会員に提供している。


© 株式会社長崎新聞社