来春の佐世保市長選 朝長則男氏、不出馬の意向

朝長則男氏

 長崎県佐世保市の朝長則男市長(73)=4期目=が、任期満了に伴う来春の市長選に出馬しない意向を固めたことが27日、関係者への取材で分かった。28日に表明する。
 関係者によると、5選を目指して出馬した場合、高齢や多選に対する批判を避けられないため、勇退を決意したとみられる。
 これまで朝長氏は進退について、「(県と同市が誘致を目指す)IR(カジノを含む統合型リゾート施設)の結果を見た上で判断したい」と態度を保留していた。
 県は4月、国にIR区域整備計画を認定申請。早ければ秋に可否が判明すると予想されたが、国が結果を発表する時期は見通せない状況になっている。こうした中、朝長氏は態度の保留が市長選に与える影響などを考慮し、不出馬を表明するとみられる。
 朝長氏は青山学院大経済学部卒。佐世保市議2期、県議4期を経て2007年の市長選で初当選した。全国市長会全国基地協議会長などを務めている。
 次期市長選を巡っては、元衆院議員の宮島大典県議(59)=佐世保市・北松浦郡区=が無所属での立候補を表明している。


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