“自動洗浄ロボット” 長崎駅に導入 JR九州の駅で初、1日から実証実験

JR長崎駅に導入する自律式自動洗浄ロボット=長崎市、同駅

 JR九州の子会社、JR九州サービスサポート(福岡市)は29日、西九州新幹線開業に合わせ、長崎市のJR長崎駅に自律式の自動洗浄ロボットや、モノのインターネット(IoT)技術を活用した分別ごみ箱の遠隔監視システムを導入すると発表した。JR九州の駅では初めて。10月1日から実証実験として導入し、清掃品質や業務の効率性を検証する。
 自律式自動洗浄ロボットは1台導入し、事前に記憶させた清掃エリアで床の洗浄・磨き、拭き掃除をする。駅閉鎖後の夜間に1日1.5時間稼働予定。搭載したセンサーで人や障害物などを検知・回避しながら動くことができ、日中の駅利用者が少ない時間帯にも稼働できるかといった点も検討したいとしている。
 分別ごみ箱の遠隔監視システムは、ごみ箱に取り付けたセンサーでごみの量を測定し、メールで作業員に通知することで回収業務の効率化を図る。温度センサーも内蔵し防犯・防災対策も強化。センサー付きのごみ箱は新幹線側、在来線側に1カ所ずつ設置する。
 同社は、長崎駅では駅と新幹線の折り返し清掃を担当。この実証実験を経て、ほかの駅や駅ビル、ホテルなどへの導入を検討するという。


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