【18日】過去最多4529人感染、6人死亡 長崎県内コロナ 60歳以上は939人

左から18日発表の市町別感染者数、新型コロナウイルス感染者の入院状況(17日午後7時現在)

 長崎県などは18日、全21市町で4529人の新型コロナウイルス感染者を確認し、6人が死亡したと発表した。重症化リスクが高いとされる60歳以上は939人に達した。感染者数、死者数とも1日の公表分としては過去最多。感染者のこれまでの最多は11日公表の3398人で4千人を超えるのは初。18日公表(17日午後7時時点)の病床使用率は55.5%。このまま感染者の増加が続けば、病床はさらに逼迫(ひっぱく)する恐れがある。
 長崎市の1470人、佐世保市の778人はいずれも過去最多で20市町が2桁を超えた。確保病床数に対する各医療圏の病床使用率は▽県南82.6%▽対馬79.3%▽県央75.6%▽長崎59.7%など。自宅療養は3万8千人を超え、これに施設、入院、宿泊を合わせると療養者は4万195人となる。
 死亡した6人のうち、4人が佐世保市在住で90歳以上の男性2人と女性1人、70代の男性1人。長崎市の80代女性、県立保健所管内の年齢や居住地など非公表の1人も亡くなった。死亡日は16、17日。
 新規クラスター(感染者集団)は佐世保市と西彼時津町で計4件発生し、いずれも医療機関。同市の3機関は▽14人(患者9、職員5)▽21人(患者10、職員11)▽39人(患者24、職員15)。同町の機関は27人(患者16、職員11)だった。
 年代別では40代が713人(15.7%)で最多。次いで30代14.2%、10歳未満13.1%など。
 一方、長崎市は17日に公表した1人の感染を取り下げた。
 佐世保市は、米海軍佐世保基地で17日に新たに基地関係者(軍人、軍属ら)8人の感染が確認されたと発表した。


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