長崎県佐世保市のフリーライター山本千尋さん(36)が、興味の赴くままに取材し、まとめた本を自費出版した。その名も「佐世保の自由研究」。身近な11ネタを遊び心満載に掘り下げ、暮らしの中に潜むささやかな面白さにスポットを当てている。
「廃バスの扉を開けるとそこは公民館だった」「佐世保の豆乳は甘い」「スーパー『エレナ』は超地域密着型だしテーマソングも最高」-。目次に並ぶタイトルが興味をそそる。
駄菓子「味カレー」のキャラクターの知られざる秘密に迫り、住宅設備機器を販売する会社が五右衛門風呂を売る理由も調査。松浦鉄道の左石駅構内のたこ焼き屋「駅たこ」のページは、店主とのやりとりを詳細につづり、驚きやわくわく感までも伝わってくる。
本には、これまでにウェブサイト「デイリーポータルZ」と個人ブログに掲載した記事を一部加筆修正して収載。表紙は夫陽司さん(36)が佐世保をイメージしてデザインした。山本さんは「情報だけでなく、その場の空気感など自分の“目線”を表現した。一緒に佐世保を面白がってくれるとうれしい」と話している。来年、続刊を出版する予定。
A5判、109ページ。1800円。200部発行。佐世保市内の主要書店などで販売している。
地元の豆乳は甘い… 佐世保ネタ取材 「自由研究」を自費出版
- Published
- 2022/08/15 12:33 (JST)
- Updated
- 2022/08/15 13:01 (JST)
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