西シ銀と長崎銀、県内で「フードドライブ」開始 イオン九州は実施店舗拡大

持ち寄った食品をフードボックスに入れる行員=北九州市、西日本シティ銀行北九州営業部(同行提供)

 西日本フィナンシャルホールディングス傘下の西日本シティ銀行(福岡市)と長崎銀行(長崎市)は22日から、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」推進の一環で、県内の店舗でフードドライブ活動を始める。また、2019年からフードドライブ活動を続けるイオン九州(福岡市)は今月から、県内も含め九州での実施店舗を増やした。
 フードドライブは家庭などで使い切れない食品を集めて福祉団体などに寄付する活動。食品ロスの削減や福祉支援につながり、取り組みが広がっている。
 西シ銀と長崎銀は両行の実施店舗にフードボックスを置き、職員がお米や缶詰、インスタント食品などを持ち寄る形。フードバンク団体を通じて地域の子ども支援団体などに届ける。
 西シ銀は昨年8月に福岡県の一部店舗で始め、取り組む店舗や部署を増やしてきた。福岡県外では本県が初めてで、長崎、佐世保、諫早の3支店が対象。担当者は「もともとSDGsに力を入れており、職員にも身近な活動として浸透している」と話す。
 長崎銀は長崎地区の11店舗と本部各部、佐世保支店、諫早支店の計13店舗1拠点で取り組む。11月の創業110周年記念事業にも位置付け、他店舗へも拡大したい考え。
 イオン九州(福岡市)は実施店舗で毎月第2月曜~日曜の7日間、来店客に寄付を呼びかけている。今月は8~14日で、7月の計65店から計92店に拡大。県内は21年9月から始めたイオン東長崎店と佐世保白岳店に、大村、島原などイオン7店が加わった。同社広報は「家にある食品を寄付したいとの声に応え拡大してきた。今後も増やしたい」としている。


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