大村湾7キロ泳いだぞ! 小中学生17人 約3時間かけゴール 長崎游泳協会

ゴールの海岸付近を泳ぐ子どもたち=西彼時津町

 新型コロナウイルス感染症の影響で昨年まで中止していたNPO法人長崎游泳協会(田中直英理事長)の大村湾遠泳が3年ぶりに復活。7日、小中学生17人が3時間15分かけて約7キロを泳ぎ切った。
 17人は、長崎市松山町の市民総合プールで3年ぶりに開かれている夏季水泳教室の上級者。プールとは違い、波があり深い海を泳ぐことで自信をつけてもらう狙いもある。
 子どもたちは水温30度の長与港をスタート。途中、立ち泳ぎをして水分などを補給し、励まし合いながら海面を進んだ。西彼時津町子々川郷の海岸に全員が無事に到着すると、保護者や協会スタッフが拍手で出迎えた。子どもたちは足元をふらつかせながらも充実した表情を見せた。
 長崎市立桜町小4年の多比良龍之介君(9)は初挑戦。協会指導員でもある父裕一(やすかず)さん(53)も一緒に泳いだ。龍之介君は「かなりきつくて海水も塩辛かった。途中でもう無理かなと思ったけれど、お父さんが励ましてくれて泳ぎ切れて良かった」と笑顔を見せた。


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