児童ら3年ぶりパレード 平戸「がわっぱ祭」

3年ぶりのがわっぱ祭パレード。児童がカッパの像を載せた荷車を引いた=平戸市田平町

 地域に残るカッパ伝承にちなんだ長崎県平戸市田平町の夏の恒例行事「第35回がわっぱ祭(まつり)」(同祭伝承会主催)が10日、同町民センター一帯であり、3年ぶりに児童や住民がカッパの像を引いて町中心部を練り歩いた。
 例年、カッパを題材にした絵画・ポスターコンクールと作品展を開催し、長いかっぱ巻きを作るなど地域住民が参加しているが、新型コロナ禍のここ2年間は町内2カ所の供養塔で慰霊祭だけを続けてきた。
 今年は、コロナ禍前に近付けようと同町の田平港から町中心部を約1キロ、カッパの小さな銅像を載せた荷車を児童ら約60人が引くパレードを再開した。
 町民センターでも町内3小学校児童を対象にした絵画コンクールの作品を展示。児童が片足立ちでロープを引き合う「がわっぱ相撲」もあり、多くの家族連れが子どもたちに声援を送った。


© 株式会社長崎新聞社