西九州新幹線 新大村に8割停車 JR九州 回送も活用、諫早は全22往復

 JR九州が1日22往復程度で調整している西九州新幹線かもめ(武雄温泉-長崎)の運行について、新大村に8割程度を停車させる方向で調整していることが3日、複数の関係者への取材で分かった。朝夜の回送にも乗車できるようにする方針。諫早には全便が停車するとみられる。
 関係者によると、新大村では8割程度の便に加え、大村車両基地(大村市)と長崎間を走る早朝と夜間の回送列車を通勤客ら向けに利用する予定。同市はJR九州に回送の活用を要望していた。
 武雄温泉-長崎には全5駅あり、各駅停車と一部の駅に止まらない「速達便」が投入される。
 九州新幹線長崎ルート(博多-長崎、約143キロ)のうち、武雄温泉-長崎の約66キロはフル規格で整備。武雄温泉で新幹線と在来線特急を乗り換える「リレー方式」で運行する。博多-長崎の所要時間は最速約1時間20分で現行の特急より約30分短縮される。


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