通常は立ち入ることができない長崎空港の滑走路を歩く「ランウェイウオーク」が21日、長崎県大村市箕島町の同空港で初めて開催され、参加者が早朝から滑走路を歩き、駐機している航空機やターミナルビルなどを普段とは違った視点から楽しんだ。
同空港を身近に感じてもらおうと、長崎空港ビルディングが企画。140通の応募の中から抽選で選ばれた県内在住の親子ら約30組60人が参加した。
滑走路は全長3キロ、幅60メートル。航空機の運航が始まる前の午前5時半から30分かけて約1キロを歩いた。
途中、国土交通省大阪航空局長崎空港事務所の職員が、滑走路に引かれた白線が着陸地点の目安で、黒くなっている部分が航空機のタイヤのゴムが着陸時にこすれた跡だと説明。子どもたちは記念写真に納まったり、広い滑走路を走ったりして楽しんでいた。
オリエンタルエアブリッジ(ORC)の航空機を綱で引っ張る体験もあり、10トンを越える機体が動くと歓声が上がった。父親と参加した長崎市立山里小3年の與子田(よしだ)雄太君(8)は「滑走路はとても長くて、サッカーとか余裕でできそうだった。歩けてうれしかった」と笑顔で話した。