V長崎 ホーム最終戦飾れず 今季4位確定 玉田、別れ惜しむ

サポーターの前で胴上げされるV長崎の玉田=諫早市、トランスコスモススタジアム長崎

 明治安田J2第41節(28日・トランスコスモススタジアム長崎ほか=11試合)前節に昇格の可能性が途絶えたV・ファーレン長崎は岡山に0-1で競り負け、ホーム最終戦を白星で飾れなかった。通算成績は22勝9分け10敗(勝ち点75)で今季の4位が確定した。
 今季最多の8025人が詰め掛けたが、V長崎は流れの中から好機をつくれず、徐々に押し込まれる時間が増えるようになると、後半2分に失点。その後は交代選手を生かして盛り返したものの、同点弾は生まれなかった。
 今季限りで引退する玉田は後半8分からピッチへ。19分、左クロスに反応して右足アウトサイドでシュートを放ち、その後も中盤の素早い連係に参加して23分は都倉、37分は加藤聖のシュートを演出した。ロスタイムには敵陣左からFKのキッカーを務め、今季最長の37分間プレーした。
 試合後は選手、スタッフが再びピッチ上に現れて年末のあいさつ。松田監督が「大目標であるJ1昇格が達成できず、本当に悔しく残念。信じて応援してくださった皆さまに申し訳ない。まだ何かが足りなかった」と今季を総括し、玉田はファンやチーム関係者と共に記念撮影をして別れを惜しんだ。
 すでにJ1昇格を決めていた首位磐田は群馬に0-0で引き分け、勝ち点88で最終節を待たずに優勝が決定。2位京都も千葉に0-0で引き分け、同83で2010年以来12年ぶりとなるJ1復帰を決めた。21位の愛媛、最下位松本はJ3降格が決まった。J3でJ2ライセンスを持たない宮崎が2位以内に入った場合は3チームが降格し、宮崎が3位以下だと4チームが降格となる。
 最終節は12月5日、各地で11試合を実施。V長崎は午後1時から長野県松本市のサンプロアルウィンで松本と対戦する。


© 株式会社長崎新聞社