爆心地公園にイルミネーション 真っ白な光、平和願い

イルミネーションのそばで合唱する園児たち(左側)=長崎市、爆心地公園

 長崎市松山町の爆心地公園入り口の木々が、平和への思いを込めた真っ白なイルミネーションで彩られた。12月25日ごろまで毎日夜間点灯する。
 市民グループ「長崎を元気にする会」(代表・中村鉄男中村工務店社長)が、原爆で亡くなった人たちを慰霊し、平和を感じる機会にしようと2019年に始めた。メタセコイアの木と周辺の生け垣に計約1万5千個の発光ダイオード(LED)を設置した。
 26日の点灯式では、純心幼稚園の園児約40人が聖歌などを元気いっぱいに合唱。中村代表(54)は「美しい光を見て笑顔になってほしい」、2人の子どもと訪れた同市本原町の主婦、松尾紘子さん(34)は「新型コロナウイルス禍でいろいろな制限がある世の中で、この光を見てみんなで和みたい」と話した。
 点灯時間は午後4時半から10時まで。

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