長崎県議会 53億8400万円の補正上程 中村知事、出馬態度表明せず

議案の説明をする中村知事=県議会議場

 定例長崎県議会は26日開会。会期を12月21日までの26日間と決め、新型コロナウイルス感染症対策費や災害復旧費を盛り込んだ総額53億8400万円の本年度一般会計補正予算案など20議案を上程した。中村法道知事は同日、任期満了に伴う知事選(来年2月3日告示、同20日投開票)に4選を目指し出馬するかどうかの態度を明らかにしなかった。
 補正予算案のうち、新型コロナ関連は14億7300万円で、ワクチン3回目接種の体制整備費3500万円や、軽症者向け宿泊療養施設の拡充費5億8400万円などを計上。8月の大雨などによる災害復旧関連費は48億8900万円が盛り込まれている。
 26日の本会議ではこのほか、2020年度県一般会計・各特別会計の決算など4議案を認定。また、新型コロナ感染症・経済対策について、ニーズを的確に捉えた施策立案を求める意見書を可決した。県公安委員会委員を任命する人事案に同意した。
 知事選を巡っては、中村知事は14年と18年は、いずれも前年11月定例会初日の本会議で出馬を表明していた。26日の本会議終了後、報道陣の質問に対し「(態度表明は)11月議会前後に、と申し上げてきた」と、これまでの定例会見での説明を繰り返した。

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