長崎デザインアワード大賞 天洋丸「網エコたわし」 漁網をリサイクル

大賞に輝いた天洋丸の網エコたわし(県提供)

 長崎県内で企画、開発された商品の中から優れたデザインを選定する「長崎デザインアワード2021」の受賞商品が決定し、雲仙市の巻き網漁業会社「天洋丸」が漁網をリサイクルして開発した「網エコたわし」が大賞に輝いた。
 県内企業のデザイン力向上や売り上げ拡大を目的に毎年募集。対象は昨年度商品化された食品や生活雑貨、商品パッケージなどで計82点の応募があった。6人の選定委員が地域資源や伝統技術の活用、環境への配慮などを審査し大賞1、金賞3、銀賞5、入選16の計25点を選んだ。
 網エコたわしは、カタクチイワシ漁に10年以上使用した網を再利用しており、縦約30センチ、横約40センチ。食器が洗いやすい大きさに切られ、洗浄、殺菌されている。1個275円。県によると、海の環境保全につながる点や使いやすいサイズなどが評価された。
 県は大賞、金賞、銀賞の計9点をオンラインストアや商談会へ出品するなど売り上げ拡大に向け支援。表彰式は来月、県庁で開かれる。

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