「長崎県内の経済発展に貢献」 日銀長崎支店長 鴛海氏が着任会見

着任会見に臨む新支店長の鴛海氏(左)と前任の下田氏=長崎市、日銀長崎支店

 日銀長崎支店長に13日付で就いた鴛海健起(おしうみたけゆき)氏(49)が22日、長崎市炉粕町の同支店で着任会見を開き、「県内経済の情勢を的確に把握し、長崎の経済の発展に少しでも貢献したい」と抱負を述べた。
 前任は本店金融機構局参事役。地域金融機関の経営をチェックする役割を担い、地域の金融機関が地域経済に果たす役割の大きさを実感してきたという。
 県内経済の現状を「伝統ある造船業を通じて培われた技術的な蓄積を土台にして、将来に向けて新しい長崎をつくっていこうという動きが、他の地域と比べ前向きな形でたくさん起きている」と分析。「県内で進む挑戦を金融機関がしっかりと支えていく姿をフォローし、必要な助言や意見をしていきたい」と語った。
 長崎支店長を2年1カ月で離任し、本店決済機構局参事役になった下田尚人氏(51)も同席。在任中の4分の3はコロナ禍の下での業務だった。「経済の再生や医療との両立といった目標に向けて熱い思いを持った地域の方々と縁ができた」と振り返り「九州新幹線長崎ルートの開業など大きな変化の中にある長崎の飛躍、発展を願っている」と話した。

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