自民総裁選告示 長崎県国会議員ら 岸田氏3人、高市氏2人支持 1人は未定

 17日告示された自民党総裁選で、長崎新聞社が本県関係の同党国会議員6人に支持する候補者を尋ねたところ、岸田文雄前政調会長が3人、高市早苗前総務相が2人、態度未定が1人となった。
 岸田派の北村誠吾氏(衆院長崎4区)、金子原二郎氏(参院長崎選挙区)、古賀友一郎氏(同)はいずれも岸田氏。3人は連名で県内党員に対し、岸田氏への投票を促す文書を配布しており、金子氏は「4人が立候補し論戦も熱を帯びてくる。働き掛けを強めたい」と話す。
 北村氏は岸田氏が党改革を訴えている点を「勇気を持って発信した」と評価。古賀氏は広島出身の岸田氏が核兵器廃絶や平和行政、国際情勢に精通しているとして「余人をもって代え難い」と話す。
 細田派の谷川弥一氏(衆院長崎3区)は「考え方が近い」として高市氏を支持。河野太郎行政改革担当相については「人間的な魅力はあるが、脱原発などの主張に抵抗がある」と話す。同じ細田派の加藤寛治氏(衆院長崎2区)も高市氏を推しており、2区内で支援を呼び掛けている。
 石原派の冨岡勉氏(衆院比例九州)は「まだ決めていない」と回答。「石原派は1回目は自主投票。決選投票になれば全体の流れをみて会長一任にしようかと考えている」とした。

© 株式会社長崎新聞社