平和のためにできることは? 児童の決意を動画発信 長崎県諫早市など

平和へのメッセージ動画の一場面

 平和のために自分ができることは?-。長崎県諫早市などは市内の小学生たちの平和へのメッセージを約9分半の動画に編集し、市のホームページやユーチューブ公式チャンネルで配信している。
 市などが毎年8月9日に開いている「平和のつどい」が新型コロナウイルス感染防止のため中止になる中、被爆県からの発信を続けていくため、新たに企画した。
 市内の市立小全28校の4年生計45クラス(一部複式学級を含む)にメッセージを依頼。「平和とは何ですか」「平和のために自分ができることは」などいくつかの質問の中から各クラスがテーマを選び、模造紙に言葉や絵などで思いを表現した。
 動画では作品全45点を市立諫早中と市立森山中の両合唱部の歌声に乗せ、スライドショー形式で紹介。「二度と戦争をしてはいけないことを未来にずっと伝え続けていく」「周りの人と助け合い 友だちと喜びをわかち合い 後悔しない時間をすごす」など、子どもたちのメッセージを伝えている。
 動画の作品は、市が29日まで市内で開いている巡回原爆パネル展でも、各会場の地元小の分を展示。市は「子どもたちのメッセージを多くの人に見てもらい、自分の身近なところから平和について考えてほしい」と呼び掛けている。

© 株式会社長崎新聞社