全日本カート選手権 清水選手(長崎出身)県勢初優勝 「5年後にF1」目標

全日本カート選手権で初優勝した清水選手=大村市重井田町、大村湾サーキット

 長崎県長崎市出身のレーシングカートドライバー、清水啓伸選手(16)=DRAGO CORSE所属=が7月11日に静岡県のオートパラダイス御殿場であったカートレースの国内最高峰、全日本カート選手権第4戦OKクラスで初優勝を飾った。県勢、九州出身者としても史上初の快挙。
 レーシングカートは、モータースポーツの頂点F1を目指す登竜門。清水選手は小学3年で初めてレースに参戦し、現在は指導者がいる滋賀県を拠点に活動している。OKクラスは同選手権3部門の最上位で、年間10戦のシリーズ。全国各地から集まる15歳以上のトップレーサー約30人がしのぎを削っている。
 同クラスに参戦して2年目の今シーズンは、5月の初戦も3位と躍進。高低差が大きく苦手としていたコースでの優勝に「自信になった。データや動画を見直して走りの質を上げていく」と、シリーズチャンピオン獲得を狙う。
 その先に見据えるのは県勢初のF1ドライバーになること。ジュニア・フォーミュラ、F3、F2とステップアップして、「5年後にはF1」と明確な目標を語った。

© 株式会社長崎新聞社