「古里のために尽くす」初村氏が会見 次期衆院選長崎1区

 自民党県連は16日、長崎市内で選挙対策委員会と常任総務会を開き、次期衆院選の長崎1区に、安倍晋三前首相の元政策秘書で諫早市出身の初村滝一郎氏(41)の擁立を正式決定した。近く党本部に公認申請する。
 この後、初村氏は初めての記者会見に臨んだ。2004年から17年間、安倍氏の秘書を務め、15日に退職。「日本の政治の中枢で活動し、すべての中央官庁と深いつながりときずなを持つことができた」と述べ、「古里長崎のために尽くしたい。『即戦力』の私を長崎のために働かせてほしい」と訴えた。
 本県の最大の課題として人口減少を挙げ、「アフターコロナ」を見据え、長崎大、企業、自治体の産学官主導で新しい薬品産業を興して雇用を生み出す政策を示した。また安倍氏の後援会が「桜を見る会」前日に主催した夕食会の費用補塡(ほてん)問題について「(安倍氏の不起訴処分が妥当かどうか)検察審査会で審査中」としてコメントは控えた。
 長崎1区には国民民主党現職の西岡秀子氏(57)と共産党新人の安江綾子氏(44)が立候補を予定している。

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